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技術的には,
i) 集合的意思決定と,
ii) 集合的知識構築を主要な研究項目とします.
下図に研究の内容を示します.
同時に, 社会に寄与する情報システムを構築するために, 集合知形成のための参加型プラットフォームを開発していきます.

図 : 研究の内容
集合的意思決定(collective decision making)の研究
意思決定の主体であるエージェントの集合体はマルチエージェントシステムと呼ばれます.
エージェントは人の挙動の観察に基づいてモデル化され, 集合的意思決定のプロトコルに従って動作します.
- a) エージェントモデリングの研究
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エージェントモデリングの目的は, 人の意思決定を代替できるソフトウェアを構築することです.
これによって, 集合知形成のシミュレーションが可能となるだけでなく, 実際の集合知形成においてインセンティブのマッチング作業などを代替し, 人の負担を下げることができます.
人の振る舞いを観察する方法には, エスノグラフィ, 計量的測定などが知られています.
しかし, 観察によってのみでは人の意思決定過程を理解することは困難です.
そこで, ゲーミングや参加型シミュレーションなどの参加型手法を開発し, エージェントが模倣した振る舞いを改めて当人に観察させ, 討論を通じてモデルを精錬する方法を確立します.
- b) 集合的意思決定プロトコルの研究
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集合的意思決定プロトコルの目的は, 集合知を形成するための手順や規範を明らかにすることです.
例えば, 人が集団を形成するためには, そのインセンティブを丁寧にマッチングさせる必要があります.
マッチング問題は既に多くのアルゴリズムが蓄積されていますが, 集合知の形成のような現実の問題には理論を単純に適用できません.
アルゴリズムの理論性能が良いとしても, 人がルールを誤解すれば実際の性能は劣化します.
こうした問題を解決するには, アルゴリズムが正しく用いられていることを確認するために, 参加型の実験を行う必要があります.
この研究では, 実際に社会が受容可能な集合的意思決定プロトコルを見出すことを目標とします.
集合的知識構築(collective knowledge structuring)の研究
蓄積された知識を操作する原子サービスを定義し, 複合的なサービスをワークフローで記述することにより原子サービスを連携させます.
- a) サービスオントロジーの研究
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サービスの連携を実現するには, 予めサービスを分類し標準化しておくことが必要です.
サービスには単純なものから複雑なものまでがあるため, その分類には, 階層的な概念体系を持ったサービスオントロジーが必要です.
そこで, 応用領域毎に利用側のニーズを基に段階的にオントロジーの構築が行えるよう, 共通の上位オントロジーを開発します.
- b) サービススーパビジョンの研究
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複数の原子サービスの連携により生まれる複合サービスが, 正しく実行されるよう管理する仕組みとして, サービススーパビジョンを新規に提案します.
スーパビジョンは, サービスの実行に対するメタレベルのアーキテクチャです.
従来, ソフトウェアの再利用に関連して, 同様の提案がありました.
しかしサービスの場合には, 知財管理やインセンティブの照合など, プログラムの再利用に比べ, 複雑な処理が必要となります.
集合知形成のための参加型プラットフォームの開発
集合知形成のための基盤ソフトウェアを構築します.
まず, モデリングされた多数のエージェントからなる大規模参加型シミュレーションを実現します.
そこでは, 集合的意思決定プロトコルが擬似実行されます.
ステークホルダーのシミュレーションへの参加が, エージェントモデルとプロトコルの洗練に役立ちます.
この参加型プラットフォームは, 知財管理などのサービススーパビジョン機能を備え, 実際の社会情報システム構築に役立つものとします.
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